| 私共では神と仏は一体で、切り離すことが出来ないものであると考えています。
このようなことを云いますと、今までの日本の歴史を振り返ってもそうであったのでは?と考えられるかもしれませんが、今までは「神が主で仏は従」か「仏が主で神は従」という関係で成り立っていましたので、私共のような考え方はなかったのです。
また、「神」という言葉自体もあいまいなものです。
私達が普通考える「神」は、たいてい宇宙を創り、自然を創り、私達を創った存在としてとらえて居るのではないでしょうか?
こうした考え方は、わが国にとってキリスト教の影響が大であろうと思います。
これに対して神社神道での神のとらえ方は、創造する存在としてでは無く、創造された世界に生まれ出たものとしてとらえております。
例えば、私達がこの世に生まれて来る時、この世は存在していますね。
そして、そうした中に生まれて来ます。このように、創造された世界に生まれた存在を神ととらえています。
このことは、仏教においても同様にとらえていると言ってさしつかえないでしょう。
それでは、神と仏はどのように違うのでしょうか?
神はあらゆるものを生み出し、育てる働き(産霊)をあらわしたものです。
これに対して仏はこの世の在りようは、いかにあるべきか? を問うたものでありましょう。
生々化育の働き、それはそれで貴重なものですが、ともすると悪い方に働いてしまいますし、この世の在り様は、自発的な創造性に欠けるきらいがあります。各々では、片手落ちと云わざるをえません。
そのような意味で神仏は、一体であるべきだと主張している訳です。 |